認知症。あなたはどのタイプ?原因疾患ごとの特徴
認知症。あなたはどのタイプ?原因疾患ごとの特徴
認知症。ひとえにそう言っても原因疾患によって
発現する症状も様々。
どのタイプかをきちんと理解することで、受け止め
方、対応の仕方なども変わってくると思います。
病院で診断された内容を思い出し、どれに該当するか整理してみましょう。
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認知症の主な原因疾患
「血管性認知症」
下記にて、それぞれの特徴を解説します。
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原因
アミロイドβやタウタンパク質が脳に蓄積し、それに
より脳細胞が損傷したり神経伝達物質が減少して、
脳が萎縮することによって起こるとされています。
萎縮は、 記憶を司る海馬を中心に、脳全体に広がり
ます。
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主な症状
記憶障害で気づかれることが多く、 進行とともに、
見当識障害 (人や場所、 時間などが認識できない) や
実行機能障害 (計画的に物事を実行できなくなる)、
失認、 失行、 失語などもみられるようになります。
なお、 身体面の症状は進行するまで目立ちません。
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2, レビー小体型認知症
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原因
脳の神経細胞の中に「レビー小体」というたんぱく
質の塊ができ、 これが神経細胞を傷つけて壊すこと
で、 認知症になります。 はっきりとした脳の萎縮は
みられないことが多いです。
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主な症状
特徴的なのは、幻視 (実際には見えないものが見え
る)、パーキンソン症状、 睡眠時の行動障害、認知の
変動などです。 初期から中期にかけては、記憶障害
はあまり目立ちません。
られます。
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3.血管性認知症
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原因
知症です。 発症した部位や障害の程度によって、
症状は異なります。
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主な症状
障害される能力と残っている能力があります(まだら
認知症)。意欲や自発性がなくなったりしますが、判
断カや記憶は比較的保たれています。脳血管障害に
よって、手足に麻療や感覚の障害など神経症状が現
れることがあります。ダメージを受けた部位によっ
ては言語障害などが出る場合もあります。
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「認知症= もの忘れの病気」?
大変なおもいをしているのは、たしかにご家族で
す。
しかし、本人の抱えている課題や生活背景は異な
ります。
「認知症」とひと括りにするのではなく、
一人ひとりの症状と向き合い、その人に合った支援
を考えることが大切です。
そのためにケアマネジャーとともに、認知症のこと
を正しく理解し、本人の思いにも尊重してあげまし
ょう。