ケアマネ歴も5年を過ぎ主任ケアマネになったバナナ。ケアマネとして日々思う事を記載しています。

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様子見て いい?悪い?症状別対応のポイント【腹痛】

様子見ていい?悪い?症状別対応のポイント【腹痛】

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ケアマネは自宅に訪問しますが、それ以上にヘルパーは、サービス提供として週に数回訪問しています。

 

時々、いつもと違う気がしますと報告がありまが、一人暮らしの方もおりますので、判断を一つ間違うと取り返しのつかない場面もしばしば。

 

その場面に出くわしたヘルパーもたまったもんではありませんので、ただ様子を見ましょうではなく 適切に指示出しは出来なくてももしかしたらとは 感じたいものです。

 

仲の良い看護師に教えてもらった症状別対応のポイントを 紹介。

 

ホントに役立つので覚えておくともしもの判断の時便利です。

 

家庭では中々そういう場面は少ないですが、ケアマネですと多くの高齢者相手なので遭遇率は高め。

 

結構役に立ちますので参考になればと思います。

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症状の概要

症状アセスメントのポイント。

○まずは、痛みを詳しく確認!
○危険な兆候を見逃さない!

聞き方

 いつからですか?
 どこが痛みますか?
 どんな痛みですか?
 今の痛みの程度は?
 痛みは突然始まりピークに達しましたか?
   腹痛が始まったときと今を比べてどう
 ですか?
 腹痛は絶え間なく続いていますか?

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症状の概要

・腹痛の原因は非常に多様です。主におなかの臓
器(消化管、肝胆膵、腎泌尿器、生殖器)の疾患によ
る場合が多いです。ときには、心臓や呼吸器の
疾患による場合もあります。

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腸蠕動に伴う一時的な腹痛であれば自然な改善
が期待できます。しかし、重篤な疾患も含まれ
るので、その兆候を見逃さないことが大事です。

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症状アセスメントのポイント。


○まずは、痛みを詳しく確認!

腹部の痛みの時間経過、性状、部位などの
情報は医療職が疾患を推測したり、状態を
評価するうえで重要な情報になります。
利用者は自分の言葉では表現しきれないこ
とが多いので、体系的に聞き取ることが大
切です。

 

○危険な兆候を見逃さない!

原因によってはすぐさま入院や手術が必要
です。特に痛みが「耐えられないぐらいひ
どい」「急激にピークに達する」「どんどん
ひどくなる」「絶え間なく続いている」よう
な場合は重篤な疾患の可能性が高いので、
すぐに受診を勧めましょう。

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聞き方

いつからですか?


_日前/

週間前/

_か月前/

年前
長期間(週単位以上)続いている場合はいずれ医師の診察を受けるべきですが、ひどい痛みがなければ受診の緊急度は高くありません。


どこが痛みますか?

※実際に痛いところを自分で指してもらう


どんな痛みですか?

鈍い痛み/

鋭い痛み/

ビリビリする痛み
鈍い痛みで場所がはっきりしないときは内臓由来を疑います。右上腹部の痛みは胆嚢炎、右下腹部の痛みは虫垂炎切に特徴的です。


今の痛みの程度は?

ごく軽度/

ややつらい/

かなりつらい/

耐えられない


痛みは突然始まりピークに達しましたか?

はい/

いいえ


腹痛が始まったときと今を比べてどうですか?

よくなった/

悪くなった/

変わらない

 

腹痛は絶え間なく続いていますか?


はい/

いいえ
・「症状が突然始まり、1分以内にピークに達した」場合は、血管が破ける等の深刻な状態が示唆され、腹部大動脈瘤破裂などの緊急性のある疾患が疑われます。


・絶え間なく痛みが続くとき、症状がどんどん激しくなるときは、虫垂炎や胆嚢炎などの炎症が進行している可能性が高いので、早めの受診を勧めてください。

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こんな症状にも要注意!


以下の症状があれば、
必ず受診を勧めてください。 


発熱
発熱と下痢を伴う腹痛は胃腸炎の可能性が高い
ので、全身状態がよければ様子を見てもよいで
すが、それ以外は細菌感染の可能性があります。 


冷汗
血液循環がうまくいかなくなっている可能性が
あります。


歩行中に痛みが響く
腹膜にまで炎症が及んでいる可能性があります。

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最後に
 

腹痛のパターンで確実とはいいませんが、大体の症状がこのようなポイントにあてはめる事ができます。

 

この症状はすぐに受診するべきなのか?そうではないのか?状態を知る事が出来れば少しは冷静に判断できるかも。

 

病院受診のタイミングを間違えないためにも

パターンを知りお互いの健康を守りましょう。