ケアマネ歴も5年を過ぎ主任ケアマネになったバナナ。ケアマネとして日々思う事を記載しています。

月とバナナ

無理をしないで親の介護の準備が出来る様にお手伝い。

緊急対応の必要性を見極める4つの発症パターン

緊急対応の必要性を見極める4つの発症パターン

 

ケアマネは自宅に訪問しますが、それ以上にヘルパーは、サービス提供として週に数回訪問しています。

 

時々、いつもと違う気がしますと報告がありまが、一人暮らしの方もおりますので、判断を一つ間違うと取り返しのつかない場面もしばしば。

 

その場面に出くわしたヘルパーもたまったもんではありませんので、ただ様子を見ましょうではなく 適切に指示出しは出来なくてももしかしたらとは 感じたいものです。

 

仲の良い看護師に教えてもらった4大パターンを 紹介。 ホントに役立つので覚えておくともしもの判断の時便利です。

 

家庭では中々そういう場面は少ないですが、ケアマネですと多くの高齢者相手なので遭遇率は高め。

 

結構役に立ちますので参考になればと思います。 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

その状態になってどのくらい?

『症状の経過時間』と『症状の強さ』で ある程度緊急性の目安になるパターンを4つ紹介。

 

項目

 1.突然始まり、そのまま継続

 2.急に始まり、改善がみられない

 3.ゆっくりと憎悪していく

 4.悪くなったり、よくなったりを

  何度も繰り返す ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

1.突然始まり、そのまま継続

 

緊急で対応が必要。ただちに受診を勧める!

症状が突然(1分以内にピークに達する)出て、それが持続する場合は、血管が破れる、詰まるといった物理的な変化が考えられます。

緊急対応が必要となる可能性が高いので、緊急受診を勧めましょう。

 

秒単位でタイミングを特定!

ポイント

突然かどうかはっきりしないときは、

「痛みが 始まったときに何をしていましたか?」と尋ねる とよいでしょう。

「買い物中にお釣りを受け取った とき」のように、秒単位でタイミングが特定でき る場合は、突然発症を疑います。

 

考えられる疾患や病態

血管性の病変(くも膜下出血心筋梗塞、大動脈 解離、肺塞栓)、

気胸

圧迫骨折、

アキレス腱断 裂など

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2.急に始まり、改善がみられない

さらに悪化する可能性あり。早めに受診を勧める!

感染症でよくみられるパターン

最初の時点では、悪化の経過をたどっています。つまり、今後さらに悪化するか、改善するか わからないため、早めに病院・医療職の人に相談する必要があります。


判断のポイント


現時点の状態だけではなく、ここに至るまでの経過を把握する必要があります。

そのためには、

「昨日と比べてどうか」

「今朝よりも悪くなっていないか」

といった質問が有用です。

 

もし改善傾向の場合は、経過を見てもよいでしょう。


考えられる疾患や病態


感染症(風邪、肺炎、胃腸炎虫垂炎、尿路感染
症など)

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3.ゆっくりと憎悪していく

 

医療職へ相談or受診を勧める


発症時期が特定できないくらいゆっくり始まり、
少しずつ確実に増悪していくパターンです。

短時間で急激に悪化する可能性は低いので、緊急対応は必要ありませんが、放置すると症状が進行して
いきます。

そのため、適切なタイミングで受診する必要があります。


判断のポイント

増悪のスピードで判断!
どのくらいの時間単位で進行するかによって、
病因を推測していきます。

 

週〜月単位の進行

悪性疾患をまず考えます。

 

年単位で進行する場合

アルツハイマー認知症

慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患

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4悪くなったり、よくなったりを

 何度も繰り返す

 

以前と同じ状態であれば、比較的安心

症状悪化と自然軽快の両方の時期があるような
反復性の症状は、経過の中で「勝手によくなる」
時期がある疾患が原因です。

 

悪性腫瘍などの進行性の疾患ではなく、消化管の蠕動痛などの機能的な原因が考えられます。

判断のポイント≫類度と程度を確認!

症状の頻度と「以前と同じ症状か」を確認し
てください。

頻度が2~3回であれば、狭心症などの重篤な疾患も除外できませんが、たとえば1年前から週2回(=過去100回以上)なら、その可能性はほぼないでしょう。さらに(自然に改善した)
前回と同じ症状なら、より安心できます。

 

考えられる疾患や病態

片頭痛、消化管の蠕動痛、不整脈メニエール病
など

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最後に

 

発症パターンで確実とはいいませんが、大体の症状が分類できます。

 

大体はコレらの場合、基本早く病院に連れて行くべきですが状態を知る事が出来れば少しは冷静に判断できるかも。

 

病院受診のタイミングを間違えないためにも

パターンを知りお互いの健康を守りましょう。