【初めての方】スーパービジョンスキルを学ぶ(4/5)
【初めての方】スーパービジョンスキルを学ぶ
ケアマネジャーの仕事も5年経過すると、主任ケアマネを取るように職場から言われるようになります。
直属上司(管理者)は主任ケアマネなので、取る必要性があるのかと考えつつ、命令とあれば特に断る理由も無いのでスキルアップの為に取らせていただきました。
しかし、そうなってくると、後輩ケアマネに対しての教育やケアマネの資格に合格した方達の教育係りを任されるようになりました。
職場の事例検討会の司会を任されたり、地域包括ケア会議の司会を任されたり色々責任が増えて戸惑うこともあり大変。
そこで、私自身の勉強を兼ねて数回に分けてブログをアップしたいと思います。
ケアマネでなくても、新人教育・実習生教育などを任される方にもスーパービジョンは有効かと思います。
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気づきの事例検討会
スーパーバイジーの成長を目指すスーパーバイザー
が実践すべきこと
「気づきの事例検討会」の基本姿勢
「事例検討会」のフォーマットについて
援助関係アセスメントの枠組み
バイステックの7原則
まとめ
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気づきの事例検討会
「気づきの事例検討会」とは
「人は間違いを指摘されることによって学習する」のではなく
「人は自ら納得したとき、応用可能で有用な学習をする」という視座に立ち…
①自ら思考するプロセスを尊重する
②学習に対してポジティブな経験をすることで
その後の学習も自発的に行えるようになる
という考え方に基づいた
『支持的スーパービジョン研修』
事例提供者自身の持つ力を信じ…
→少々時間がかかっても、事例提供者自身が問題に
気づく
→答えは自身の内にある
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スーパーバイジーの成長を目指すスーパーバイザー
が実践すべきこと
①バイジー自身のものの見方や考え方がどのレベル
にあるかを理解する事を促進する
②不安を和らげる
③バイジーの長所/短所に関する客観的な見方を
提供する
④バイジーが学習を更に進めていきたいと
思えるよう援助する
⑤バイジーが意識的に学習することを助ける
学習程度到達点と現在地今後の課題等を明確化
⑥問題、課題を的確に表現し、それを変えていく
ステップを取ることができる
⑦バイザーとバイジー間はポジティブな関係形成を
心掛ける
⑧望ましい行動、支援方法について共に考えていく
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「気づきの事例検討会」の基本姿勢
①目的は、利用者に対してより良い支援ができるよ
うに、どのような理由で支援が困難になっているか
を明らかにしていくこと。
②事例提出者が課題だと考えていることを明確に
し、それについて検討する。
(事例提出者の思考,感情 行動を尊重する)
③情報が十分でない段階で解決法は出てこない、
ということを認識し、情報をしっかりと収集する。時期尚早なアドバイス、非難。批判、問題解決法
探しに走らない。
④「内省的学習」であること。支持的 教育的要素の
意味を認識し、提出者が十分理解、納得して
やり取りを進める。納得できない事、分らない
ことがあって当然と認識し、それを表現できる雰
囲気をつくる。
さまざまな角度から検討を経て、「概念化」でき
たことは、次の実践で応用できるようになる。
⑤提出者に対する支持的な姿勢を一貫して保つ。
しかし「支持的」と「受身」は意味が異なることも
理解しておく。
お互いの実践を向上させるべく、必要なポイント
は押さえてそれに関して検討を深める勇気も持つ。
⑥対人援助者に要求される職業倫理や価値
(利用者の福利の優先、自己決定の尊重、秘密保持)
を常に念頭におく。
⑦事例検討に必要な知識·技術の修得の重要性を認識
して、自主的に継続学習する。
パラレルプロセス
バイザ- バイジーの関係が良好だと、その先にいる利用者と良好となる
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「事例検討会」のフォーマットについて
①タイトル:
この事例で困難を感じた理由や課題と思っていることを適切に表現したもの
②提出理由:
検討課題を絞り込むことで焦点化しやすくなる
③利用者の状況:
家族関係、医療面の情報、要介護度、認知症の
有無、ADL、経済状態、初回面接時の状況
④初回面接から得られた情報の要約
⑤その後のインシデント(利用者とケアマネの関係性)
⑥ケアマネによる利用者·家族等の印象·感じたこと
⑦ケアマネが考える事例の問題点と援助の方向性
⑧支援経過(要約)
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援助関係アセスメントの枠組み
①利用者が期待していた役割
利用者及び家族はケアマネをどのように見ているか?
※期待度はそれぞれ違う…そこが認識できていたか
②援助者が果たそうとしていた役割
援助者は利用者及び家族に何をしようとしているか?
※ケアマネ自身はどこまでを自責においてやろうとしていた?
③援助者と利用者の関係性
利用者及び家族とケアマネの間にどのような関係性が成立しているか?そこにある関係性は専門職としての援助的関係性になっていたか?
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バイステックの7原則
①個別化の原則…
クライエントー人ひとりを個別的に考え、一般論で片付けない姿勢が重要。
②受容と共感の原則…
「受容」とは、クライアントの人格を大切にし、その尊厳を認め、行動の背後にある感情を含めて暖
かく承認すること。
「共感」とは制御された感情移入を含む相互理解である。
③意図的な感情清表出の原則…
クライエントは現在直面している困難について、情緒的な側面を含め、願望や不満を含めて、自由に表現できる機会を与えられなくてはならない
④ 統制された情緒関与の原則...
クライエントの感情に巻き込まれない態度を明確にしつつ、相談者側の共感的理解を場面と対象に応じ、さまざまな言語的.非言語的手段をもって伝えなくてはならない。
⑤非審判的態度の原則…
クライエントの行動や考え方を、相談者の価値観や社会通念から一方的に評価したり、批判したりしてはならない。
⑥ 自己決定の原則…
あらゆる手段を尽くして自己決定能力を発揮する機会を拡大する努力をし、その決定を支えていく姿勢が求められる
⑦秘密保持の原則…
職業倫理としての秘密保持の原則はよい相談の前提である。クライエントの家族であっても本人の承諾のもとで情報提供する必要がある。
⑧専門的援助関係の原則…
面接にあたっては常に専門的援助者としての立場を崩してはならず、 面接場面で起こる事の最終責任は相談援助者側にあることを自覚する。
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まとめ
新人教育や実習生指導は中々難しく、いかに気付かせるか。
このような時期は、燃え尽き易くいかにバーンアウトを防止するか。話を聞いてあげてメンタル的なフォローもしないといけない。
だからこそ、スーパービジョンスキルを磨き、
取り組めるように勉強したいと思います。
この記事を見た方に一つでも学びがあれば幸いです。